就活時に自分が進む仕事のことを考えたとき、「人が好きなので人と関わっていく営業」「売るのは具体的な形のあるモノを」「自信をもって販売できる商品で、お客様から信頼してもらえる会社を」という3つの視点のもと、会社説明会を回りました。さらに、会社はずっと長く働くところなので、「一緒に働きたいと思う人がいる会社に入りたい」と考えました。そのすべてを兼ね備えていたのがタニタでした。
タニタには、“世界初”にこだわるなど、常に新しいことにチャレンジしていく気風があります。私が入社した2008年には、「まだ、どこもやっていないから」と、ニコニコ動画内にタニタ専用チャンネル(※1)を立ち上げ、社長とともに新人の私が担当することに。その後、2年半営業でビジネスのいろはを学び、会社からのお声がけによって2011年に商品企画の部署に異動しました。ゼロから商品づくりに取り組む業務でしたので、すべてを一から覚えるしかありませんでしたが、むしろそのことにワクワクした覚えがあります。
現在は、さまざまな商品企画に携わっていますが、やはり、初めて手掛けた『TIMER BAR(タイマーバー)』というデジタルタイマーシリーズには思い入れがあります。これは、“今までにない色展開と2つの表示”という新しいデザインコンセプトで開発したもので、このデザインを生かしてどのような機能のタイマーにするかを、周りの人を観察したりお客様アンケートの意見をくみ上げながら考えました。その結果、“時間の種類”に付加価値をもたせた新しいタイマー(※2)を生み出すことができました。また、こうしたモノ作りによってパッケージデザインや言葉の重要性も認識できました。店頭に並んだときの見栄え、商品内容が的確にお客さまに伝わるか否か、今までにない新しさを感じられるかなど、何度も試作を重ねて苦労した商品が実際のお店に置かれているのを見たときは感無量でした。さらに、お客さんが手に取って買ってくれるのを目撃したときは、「その買い物、成功です!」と、思わず心で呼びかけてしまいました。
商品を企画して販売するまでには、技術、営業、広報など多くの社員の協力を経ていきます。だからこそ、いつも真摯な姿勢で仕事に取り組みたいですし、何よりもコミュニケーションを大切にしています。今はまだ周りの方々に支えられてばかりですが、いずれ会社に恩返しできるよう、早く一人前になるため日々精進していきたいと思います。
私にとって働くことは、毎日を楽しくしてくれるもの。もちろん仕事なので楽しさだけでなく、新卒採用説明会などでは、「仕事は8割が辛く2割が楽しい。でも、2割だからこそ楽しさが強く実感でき、その2割があるから頑張れる」と話しています。ただ、私自身は10割楽しい気持ちで取り組んでいて、そうすると辛いことも辛いと思わなくなる。それに、実際に使ったお客様の反応を思い描き、毎日ワクワク・ドキドキしながら仕事していると10割楽しくなってしまうのが仕事。だからこそ、これからも仕事を楽しんでいきたいと思っています。
※1「Come Sta Channel(コメ・スタ チャンネル)」
動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」内に、健康にまつわる情報を公開する公式チャンネル。ユーザー参加型のコミュニティ。
※2「TIMER BAR(タイマーバー)」
100日などの長い時間、2種類の異なる時間、毎日決まった時間など、さまざまな切り口による“時間の種類”を管理するタイマー。
さまざまな機能を備える商品
TIMER BAR(タイマーバー)
はい、大好きです。
仕事を辞める気はまったくないので、貯金しておいて使いたいことが出てきた時に使います。
これまでに2つあります。
一つは、営業部の大先輩が長い期間をかけて手掛けてきた案件を私が引き継ぎ、先輩が定年退職される前の在籍中に、なんとか成功させることができた時。もう一つは、自分が企画した商品について、“こんな小さなこだわりに気づく人はいないだろうな”と思っていた部分を、お客様から「とても使いやすくなって良かった」とほめていただいた時。
読書の時間。毎日、読みたいのですがなかなか時間が取れなくて、読もうと思って買った本が山積みになっています…。
ありきたりですが、小学生のときはお嫁さんと花屋さんに憧れていました。
何にでもチャレンジする気持ち。あとはコミュニケーション能力。
欠かせないもの。会社にいる時は常にパソコンの前にいます。
周りの方と協力しあうこと。
自分が担当して成功した思える案件は、自分1人ではなく多くの人の支えがあってこそなので。
読書です。
『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』 [シェリル・サンドバーグ著/ 日本経済新聞出版社]
組織のなかで、女性としてどのように働いていくべきかという一つの指標になりました。
1985年、神奈川県生まれ。2008年、中央大学総合政策学部卒業。2008年にタニタ入社。入社1年目に、ニコニコ動画内の公式サイト「Come Sta Channel(コメ・スタ チャンネル)」の立ち上げに関わる。その後、営業部署を経て、2011年10月より商品企画へ。現在、技術戦略本部 量産技術部 量産推進課にて、活動量計やタイマー、温湿度計などを担当。