社会人になってから、いくつかの会社で働いてきましたが、職場を選ぶ際に大切にしていた要素はいつも同じ三つでした。
1 仲間が魅力的か
2 その仕事に自分なりの社会性、使命感を感じられるか
3 その組織において、「自分ならでは」の価値が出せるか
いくつもの会社で働いて気がついたことは、「楽しい仕事」というものがあるわけではない、ということ。あるのは、「目の前の仕事を楽しくできるか」ということです。職場は人生でもっとも長い時間を過ごす空間。だとすれば、まずは「何をやるか」よりも「誰とやるか」がすべてである、と私は考えています。
次に、自分が取り組む仕事について、「この仕事を通じて、どのように社会を豊かにしているか」ということを自分で意識するようにしました。もちろんすべての企業は社会性を有しているわけですが、自分なりの「物語」を作ることができれば、仕事がつらいときにでも、ひと踏ん張りして力を発揮できるように思います。
最後に、人生は一度しかない、そして私という個人は一人しかいない。だったら、何らかの形で、“自分ならでは”の価値を出せる組織に属したいと思ってきました。そのための一つが、「小さな組織で働く」ということです。最初の会社は当時100名程度、2社目は5人ではじめ、3社目は15人程度でした。今の会社は、社長と二人ではじめました。小さい組織のほうが、いつも背伸びをさせてもらい、成長が早いものです。
これが、私が考える会社、仕事の選び方です。
好きです!
いつも、「幸せだな。これ以上に楽しく恵まれた仕事はない」と思っています。
「社会起業家」という言葉が流行っていますが、ソーシャルな分野に携わりたいです。
毎日が、鳥肌が立つほどの感動です。
死ぬ直前に、“いい人生だった”と思えるためのすべてのこと。
外交官。
皆に愛される人間性、物事に勤勉に取り組む姿勢。
料理人にとっての包丁、音楽家にとっての楽器のような、仕事に不可欠な道具。
どれだけ多くの良い仲間に助けてもらえるか。
大学時代からジャズをやっているので、ピアノを弾きたい。
『面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。フレッシュネスバーガー社長の現場的発想法』
[栗原 幹雄 著/アスペクト]
1976年3月17日生まれ。埼玉県出身。東京大学法学部 1998年卒業(1997年 司法試験合格)。
ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパンを経て、ハーバード経営大学院(MBA with High Distinction)に留学。
2006年卒業後、ライフネット生命保険の設立に参画。2009年2月より現職。
世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ 2010」選出。
主な著書に、『ハーバードMBA留学記 ~資本主義の士官学校にて~』2006年(日経BP社)、『生命保険のカラクリ』2009年(文春新書)、論文に『生命保険業界における情報開示と消費者余剰拡大』(保険研究 第61集(2009年))など。