僕は、大学卒業後に知り合いから誘われるままに旅行会社に就職するという、自主性のない社会人人生をスタートさせました。しかし、Windows3.1発売のころから急激に伸びはじめたインターネット需要を目の当たりにして、“仕事でインターネットに携わりたい”という一心で、旅行会社からIT業界に文字通り転職しました。
イシン起業前の約10年間は、ソフトバンクという超スピードで事業が動く企業で鍛えられ、2008年に今の会社を興しました。孫正義社長もすごい人ですが、在社中の期間はエキサイティングで楽しかったし、何よりすべての出会いが楽しかったのです。すべてが目的のあることでしたし。
ローマの石切職人の話(※)ではないですが、目的を確認しない仕事は辛いだろうと思います。しかし、すべては自分次第。自分で動かず、「上司が悪い」、「会社がだめだ」、などと愚痴っても何の意味もないことです。 現在、当社はスマートデバイス導入コンサルティングをやっていますが、スマートフォンだけが仕事ではありません。それにより、働き方を変えるところまでお手伝いしています。我々自身の働き方を変えないことには、“今”から脱出することはできないからです。 社員の働き方を変えることは容易ではありませんが、皆さんが目的を意識するとそれを変えることは可能です。他人を変えるのではなく、自分を変えるのですから。
僕は今後も、人に関わりながら仕事をしていきたいと感じています。
※ 『現代の経営』(P.F.ドラッカー 著 P.87)より
「何をしているのか?」と聞かれた石切り工が、「生計を立てるために働いている」(1人目)、「国一番の石切りの技を発揮している」(2人目)、目を輝かせ「すばらしい教会を建てている」(3人目)と答える寓話。仕事は目標に焦点を合わせなければならないことを説く。
大好きですね。毎日が楽しくてしょうがないです。
考えたこともないですが、仕事以外という限定なら、アフリカ大陸をゆっくり旅行したいですね。
最近では、医療業界で、当社の仕事が結果的に患者さんに役立っていることを知ったときです。当社の社会的存在意義を感じました。
比較すべきではないですが、強いて言えば「人」です。家族、社員、顧客、友人、すべて大切です。
貿易会社の社長(笑)。親父が貿易会社を経営していたので、その影響でしょう。
コミュニケーションスキルですね。スキルというべきか、心構えというべきか。これは必須です。
欠かせないツールですね。コンピュータ、スマートフォン、これが無かった頃のことが思い出せません。
成功の定義次第ですが、「小さいことでもきちんとやり遂げること」です。これがすべての基礎ですから。
本を読みたいですね。たくさん積ん読になってしまっています(苦笑)。
『右脳でわかる! 会計力 トレーニング』
[田中靖浩 著/日本経済新聞出版社]
です。古い本ですが、最近読んだので。
1960年生まれ。シンガポール国立シンガポール大学卒。営業職を経て、ソフトバンクグループのイー・コスモ入社。経理部長、管理本部長、営業本部長などを歴任。その間に、Yahoo!BB立ち上げに参画。BBテクノロジー(現ソフトバンクBB)オペレーション本部企画部長として、オペレーションを統括。ソフトバンク株式会社に転籍後は、中国棒球企画株式会社の取締役COOとして中国野球リーグのオペレーションを統括。2009年、スマートフォン法人導入コンサルティングおよびクラウド導入支援を事業の柱とするイシン株式会社を設立し、代表取締役社長就任。