子供の頃、憧れた職業は三つありました。エジソンのような発明家。IBMを作ったワトソンのような経営者。そして、ニュートンのような科学者。そうして私は、科学に憧れながら発明する会社の経営者になりました。
科学は、私たちにいつもワクワクする興奮を与えてくれます。そのように刺激された脳が新しい発明を可能にし、それを実際に売って広めていき、経営につなげていくのが今の仕事です。
「ソフトウェアを創りだす」、という仕事は、今一番面白い領域だと思っています。それは、アイデアが具現化するスピードが圧倒的に速いからです。科学と発明の距離が近く、それを事業として経営するのは興奮の連続です。産みの苦しみやうまくいかないことはもちろんありますが、それさえも発明の喜びを考えれば、輝かしい体験です。
素晴らしい仕事をすれば素晴らしい仲間ができます。そして素晴らしい仲間は、もっと素晴らしい仕事を成し遂げてくれます。会社とともに自分自身も成長できる喜びに日々感謝しています。
私にとって仕事とは、生きることと同じです。人生のすべての時間を仕事のために使っています。仕事のために休み、仕事のために気分転換します。退屈な人生と思われるかもしれませんが、私にとってこれほど素晴らしい人生は考えられません。
天職だと思っています。
将来の仕事にすべて投資します。
素晴らしい仲間が、素晴らしい製品を創りだしたとき。彼らと一緒に働くことができて良かったと感動することが度々ありました。興奮してしばらく眠れなくなることもあります。
ありません。魂の底からやりたいことを全力でやらせていただいています。これよりも大切なものがあったらバチがあたります。
小学校の頃は、科学者か、経営者になりたいと思っていました。卒業文集にそんなことが書いてあります。
子供に僕の仕事を継いで欲しいとは思っていませんが、高い教養を身につけて欲しいと思っています。
僕たちにとってコンピュータは人生を賭けた最高のテーマであり、最大の愛情を注ぐ対象です。一言ではとても語り尽くせません。
僕が大切にしているのは教養と情熱です。そのどちらが欠けても上手くいかないと思います。しかし、成功するために一番大切なのは才能です。
新しい製品のプロトタイプを作ります。
1981年発行のPC雑誌『月刊アスキー』です。当時の論文を読み返して、今自分たちがやろうとしていることの方向性を確認できました。
株式会社ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長兼CEO コミュニケーションアーキテクト。
新潟県長岡市生まれ。電気通信大学在学中に米国シアトルのMicrosoft社に飛び込み、ゲーム機向けOSとソフトウェア開発に従事した後、株式会社ドワンゴに入社。携帯コンテンツ事業を立ち上げ、2002年に退社。2003年より現職。2005年、IPA(情報処理推進機構)より「天才プログラマー/スーパークリエータ」として認定される。
ベストセラーとなった携帯向けコンテンツマネジメントシステム「ZEKE CMS」や、大手通信キャリアに採用されたミドルウェアの「microZEKE」、HTML5ベースのゲームエンジン「enchant.js」などを企画した。