ある暑い夏の日、セミの声をうるさく感じながら、ハンカチで額の汗をぬぐい、信号が青になるのを待っていたときのことです。ふと、道路の反対側に目を向けると、そこには数人のリクルートスーツ姿の就活生たちが、緊張した面持ちで立っていました。「暑いのに、上着まで着て、大変だな…」なんて思っていたら、初老の男性が彼らに近づいていき、彼らに何かを話しはじめました。
私は道路の反対側にいましたから、この話の内容は聞き取れなかったのですが、直後に就活生たちは、スーツの上着を脱いで、ネクタイを外しはじめたのです。そこで信号が青に変わり、私は、すっかりリラックスした笑顔によって若々しさが強調された彼らとすれ違うことになりました。
私にとって、仕事とは何か。それを正しく伝えることはとても難しいのですが、少なくとも生きるための生活の糧を得る、ということ以上の意味があるでしょう。仕事とは、おそらく舞台の設備みたいなものであり、私たちはそこで、人間としての“喜怒哀楽”を演じているのだと思います。舞台の設備がないと、そもそも物語を進めることができません。しかしそれは、人生という物語を構成するための要素の1つであり、決して主役ではないという認識も、やはり大切だと思うのです。
もちろん!
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1972年、東京生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。オランダのTilburg 大学 TiasNimbas ビジネス・スクール経営学修士号(MBA)首席(The Best Student Award)取得。同 TiasNimbas ビジネス・スクール の25周年記念においては、スクールの発展に寄与した25人の VIP のなかの1人に選出されている。主な著書は、『はじめての課長の教科書』、『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』、『君を成長させる言葉』など。
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