2020.05.13
Pythonのスキルが習得できる資格、「Python 3 エンジニア認定基礎試験」と「MTA|Pythonを使用したプログラミングの基礎」。このPythonの資格試験を、ITの教育分野で活躍されているお二方に受験いただいた資格レビューをご紹介します。
※MTAの試験は終了しました。
荒木 達也さん
エディフィストラーニング株式会社(人材育成分野のサービス提供企業)で、システム開発関連を担当する企業研修トレーナー。
福田 竜郎さん
工業系の専門学校「日本電子専門学校」(東京)AIシステム科 学科長。博士課程前期修了後、SEとしてIT企業に勤務。退職後、博士課程後期を修了し国内外のポストドクトラルフェローを経て現職に至る。理学博士。
MTAの「Pythonを使用したプログラミングの基礎」は、Pythonを使って本格的に開発をはじめる前に、Pythonの基礎構文を理解していることを評価する試験としては良いと思いました。また、試験には、ロジックを解読する必要のある問題が4~5問あり、プログラミングの基礎(ロジック)を理解していることは前提です。 “Pythonの試験合格=機械学習プログラミングができる”ということではありませんが、この資格は、開発現場でPythonプログラマーとして働くための基礎的なスキル習得のためには活用できると思います
いずれの科目も問題数が少なく、難易度的には、MTAの「Pythonを使用したプログラミングの基礎」のほうがやや高い印象です。
どちらもコンピューター上で解答していくCBT試験ですが、選択問題(一択)の「Python 3 エンジニア認定基礎試験」では感じませんでしたが、MTAのほうは、1つの設問内の複数のリストボックスから解答を選択する、複数のコードのフラグメントをドラッグ&ドロップして正しい順序にする等々、初めてCBT試験を受ける人には、やや戸惑う可能性もあるので、解答手法に慣れておくとよいと思います。
「Python 3 エンジニア認定基礎試験」は、一般社団法人 Pythonエンジニア育成推進協会が主催する「Python エンジニア認定試験」の基礎試験として位置づけられた資格試験です。2017年6月にはじまったこの基礎試験は、開始から約2年(2019年9月)で受験者数が5,000人を超えるなど、Python を使うために必要な知識や基礎学力を身につける資格として高い人気を有しています。
詳しくはPythonエンジニア認定試験の公式サイトへ
Pythonエンジニア認定試験 公式サイト
※MTAの試験は終了しました。
MTAの「Pythonを使用したプログラミングの基礎」は、ITエンジニアを対象としたMicrosoft認定資格プログラムのなかでも、最も初心者向けのエントリーレベルとして位置づけられた「マイクロソフト テクノロジー アソシエイト(MTA)」の試験科目のひとつです。世界的にPythonのスキルが注目されるなか、2019年5月にこの資格試験が新たに日本でも開始されました。
詳しくはMTAの公式サイトへ
MTA 公式サイト