理系の大学院で研究をしていたこともあり、「世の中に、本当に必要とされる製品やサービスの開発に携わりたい」との想いから、卒業後はメーカーの研究所に入社しました。しかし、本当に必要とされるものを生みだすことがどれだけ大変なことか、就職してみて初めて実感しました。3年勤めた後に一度初心に戻って、自分が納得できる働き方を改めて模索しました。そしてまずは、狭い世界しか見てきていない自分を広げるべく、世の中を幅広く見渡せる仕事として証券会社に転職。6年半、証券アナリストとして勤めました。その後、「そろそろ、改めて何かを生みだす側の仕事に就きたい」と考えていた矢先に、クックパッドから一緒に働いてみないかという話があり、新しい一歩を踏みだしました。
現在は、広報・IR担当として、より多くのユーザーに『クックパッド』を伝える活動を日々行っています。当社の経営理念は、「毎日の料理を楽しみに」というもので、社内には社員が自由に料理して食べることのできるキッチンがあり、名刺にもそれぞれがお気に入りのレシピを写真入りで載せています。社員自身がクックパッドのユーザーとして日々の料理を楽しんでおり、私もその一人です。2012年から力を入れてきたのは、「のこそう、お母さんの味」という企画。日本においてクックパッドの存在が大きくなってきた今、家庭の味の伝承に率先して貢献したいという想いからはじめた企画で、テレビ番組とのタイアップや書籍化、さらには私立高校での特別講義などのさまざまな取り組みを行ってきました。
クックパッドは、今では月間2,000万人以上が利用する日本最大のレシピサイトになりましたが、このサイトを使うことで料理する楽しさを感じてもらう人たちを、世界中でもっともっと増やしたいと思っています。そしてゆくゆくは、あらゆることを提供できる“食に関する生活インフラ”を目指していきたいと考えています。
私自身はこれまで、いくつかの異なる職業に就き、「作る側」から「伝える側」へと立ち位置は変化してきました。しかし、仕事に対する判断基準は最初から変わらず、“本当に必要とされることをやっている”と自分が納得できることに携わっていきたいと思っています。今は、世の中の多くの人に、“料理が楽しくなる”をもっともっと届けられるし、届けたい!と、張り切っています。人生において仕事をする時間はとても長いので、今と同じように、これからも本当に楽しいと思えることを仕事としてやっていければと思います。
クックパッドの受付
社員が自由に使えるキッチン
大好きです。
思いつきません(笑)
時々、クックパッドのユーザーさんと直接会って話す機会があるんですが、「クックパッドを利用するようになって、生活がこんなふうに変わった」などと言ってもらったときは嬉しかったです。
家族です。
ピアノの先生。
“必死で何かに取り組む”という経験はしてほしいです。そして、“やってみたら何とかなる”という感覚を育んでほしいと思っています。
ないと困るモノ。仕事でもプライベートでも、一番使っているモノなので。
さまざまな要素が必要ですが、“向上心を持ってしっかり頑張る”ということが大切だとは思います。
普段からよく寝るほうですが、今時間があったとしてもやはり寝ると思います。
『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』 [リンダ・グラットン著/プレジデント社]
2025年の働き方がどうなっているかということを、具体的な事例を通して解説していて、自分自身の働き方について考えさせられる部分も多かったです。
1977年、広島県生まれ。2002年に東京大学 大学院工学系研究科修了。
3年間のメーカー研究所勤務を経て、2005年に野村證券入社。6年強の間、証券アナリストとしてビジネスソフトウェア・インターネット領域を担当。2011年10月にクックパッド入社。半年間のIR担当後、2012年より広報も兼務。
現在は、「料理が楽しくなる」ための広報活動に注力中