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リレーエッセイ Vol.115 丑田 俊輔さん:ダンゴに串を刺す。食べる。

「自分」と、「共同体(チーム・組織・家族など)」と、「社会(地域・国家・世界など)」に、一本串を刺して生きていたいと思っています。これは、ハバタクの社名の由来「Have a Takt! (自らの人生の指揮棒(タクト)をとる)」という意味合いと同時に、共同体や社会で起きた問題の責任も引き受ける、想像力の射程を伸ばして「自分ごと」として関わっていく、ということなのだと思います。

「ダンゴ三兄弟」みたいにスッと一本串を刺して、自分の思考や良識を手放さず、最高のチームと共にプレイフルな未来を創っていきたいと思っています。なので、一人ひとりの良識からぶれることは自分の働く会社では絶対にやりたくない。綺麗ごとと言われるかもしれませんが、ビジョンとソロバンを両手に仲間と進んでいけば、何とかなるものだと楽観的に捉えています。まずは自分たちの足元から。自分が今住んでいる秋田のイナカのすごさは、生き延びるための自給経済と、共同体での助け合い(贈与経済)がしっかりと残っていることで、これがチャレンジのセーフティネットになっているところだとも実感しています。

ハバタクは、「学び方」と「働き方」という二つの切り口から、「共創(=多様性×創造性)」を合言葉にリ・デザインしていく集団です。限りなく広い世界の多様性を受け入れ、問題提起しながらクリエイティブに行動していく。学びも仕事も、ひいては一人ひとりの生き方も、それ自体が「アート」なんだと思います。
そんなアーティスティックなダンゴは、食べてみると、きっと美味しい人生なはず。

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    もちろん!

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    世界中のローカルの面白さを感じたいです。これも仕事につながっちゃいますが。

  3. 仕事で、“鳥肌が立つほど感動した”ことがありますか?

    日本の地域や、海外などで、ホンモノに触れた時。「スゴイ!」と叫びます。

  4. 仕事より大切なものは?

    自分と家族と周りの人たちが楽しく暮らしていること。のために仕事をしているとも言えます。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    タクシーの運転手。
    子どもの頃に乗ったタクシーの運転手さんの、哲学溢れたドライビングがカッコ良かった。

  6. あなたの子供に仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    いろいろなものに触れて、夢中になること。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    多彩な世界とつながる道具。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    まだまだわかりません(笑)

  9. 今、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    イカダづくり。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    『「里」という思想 』
    [ 内山 節 著/ 新潮社 ]

【2014年6月インタビュー】

ハバタク株式会社 代表取締役 / CEO
丑田 俊輔(うしだ・しゅんすけ)

【Profile】

1984年生まれ。学生時代、プラットフォームサービス株式会社の立ち上げに参画。千代田区の公共施設をリノベーションし、インキュベーション拠点として再生。
大学卒業後は、IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社(現、日本IBM)へ入社。グローバル戦略、戦略策定ワークショップ・キャンプの設計・開発・講師を担当。
2010年にハバタク株式会社を設立。世界各国の教育機関と連携した学習環境デザインや、アジア圏でのビジネスインキュベーションを実施。2014年、秋田県五城目町に新拠点を設立し、移住。日本のローカルから、これからの世界の旗印になる生き方・学び方・働き方を足元からつくっていこうと、まちの小学校廃校を拠点に活動中。

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