「日常を、非日常のように生きる」。これは人生のモットーとして、仕事でも生活の上でも私が大切にしている言葉です。日々のなかで、ほんの少し見方を変えると、今までありきたりで見過ごしていたようなモノゴトが、突然輝きだすことがあります。そんな視点から生まれたのが、空きスペースをシェアするマッチングサービス、『軒先.com』です。
これまで、ソニーや創業時のAll About Japan等々の組織で働いてきましたが、出産を機に退職。子育て中も仕事はしたかったので、自宅でのネットショップ開業前にプレテスト的に短期でお店をやりたいと思い物件を探しました。しかし近所には私の希望に沿うような物件がなく、あってもとても高かった。街のいたるところにスペースは空いているのに、需要と供給がマッチしていないと感じました。そこで、ちょっとした空きスペースを求めている人は、ほかにもいるに違いないと思い、「誰もやっていないなら、自分でやってしまおう!」と、2008年に『軒先.com』をはじめてみることに。
最初は、起業するなんてまったく念頭になく、提供する物件もコツコツと商店街を歩き回って空きスペースを貸してもらっていましたが、好立地のビルを貸してもらえたことが契機となって実績づくりができて次のフェーズへ。さらには、お客様からの反響が想像以上に大きかったこともあって、2009年に法人化するに至りました。
現在、『軒先.com』の空きスペース登録数は2,500カ所、また、駐車場の空いたスペースを個人で貸し借りできる『軒先パーキング』は、全国に2.000カ所あります。パーキングのほうは、2020年の東京オリンピックまでにコンビニエンスストアと同じくらいの数を増やすことが目標です。
会社を設立して5年、空きスペースを利用する借り手の人たちは、一人ひとりにいろいろなドラマがあり夢を抱いています。車でたこ焼きを売る人、青空書道展をする人、自分の作品の展覧会をする人…。皆さん、自分のお店を持つ資金集めや小さな発表の場としてなど、未来への一歩を踏み出すための場としてスペースを活用されていて、私自身、そうしたお手伝いができることがとても嬉しく、感謝の言葉をいただくのが何よりの励みになっています。
私にとっての仕事とは、社会との接点。日本は狭いので、限られた土地を活かすことで社会にも貢献し、さらには多くの人が、“自分だけの小さな場所”から、大きな夢へと踏み出すことを応援できるこの仕事を、もっと広げていきたいと思っています。
はい、大好きです。
趣味ではじめた茶道や空手を、海外の人に教える教室をやってみたいです。
やはり、お客様からのフィードバックは嬉しいですし、モチベーションにもつながっています。陶芸作品を出展された方から、「自身の作品を発表する場を持てて、人に見てもらう機会を増やすことができ、自分の夢への一歩を踏み出せた」と、感謝の手紙をいただいたときは本当に嬉しかったです。
家族、仲間。
絵本作家。ファンタジー好きで、小学生の頃は絵も文章も自分で書いてお話を創ったりしていました。
良い悪いを含め、いろいろな経験をしてほしい。そして、自己解決できる知恵を身につけてほしいです。
いろいろな可能性を広げるゲートウェイ。
諦めず、成功するまでやること。
息子とプラモデル作り。
『始めよう。瞑想-15分でできるココロとアタマのストレッチ』 [宝彩 有菜 著/光文社 ]
瞑想がどのようなものかと思ってはじめてみたら、頭をスッキリさせるのにとても効果がありました。毎日、夜寝る前に15分ほど、脳内に散らばったさまざまな物事をすっと鎮めるイメージで続けています。
1969年神奈川県生まれ。1987年フェリス女学院高等学校卒業。1991年に上智大学外国語学部卒業後、ソニー(株)入社。海外営業部に所属。1994年にソニーチリに駐在し、オーディオ製品などのマーケティングを担当。2000年、同社を退社後帰国。
その後、創業時のAll About Japanで広告営業を経た後に、2001年に(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントに入社。商品企画部でプレイステーション2やPSPのローカライズや商品開発などを担当。2006年に同社を退社後、(財)日本国際協力システムで政府開発援助(ODA)関連の仕事に携わる。2007年、出産を機に同財団を退団。約半年の構想準備期間を経て、2008年4月に『軒先.com』を立ち上げ、翌年の4月に会社化。