私にとって仕事とは、自分がやりたいことの実現である。
つまり、自分がやりたいと思うことをやっていることが、仕事になっている数少ない幸せ者ということになる。
「スポーツの本当の楽しさを知ってもらいたい。スポーツを通して人生を豊かにして欲しい」というようなことを実現したいと思い、それが現在の日々の仕事に。
もともと、自分の可能性を追求している間にプロのアスリートとなり、その楽しさ、魅力を説いている間に、セミナーや講演、執筆などの仕事をするようになる。
そのうち自分の種目にとどまらなくなって……、スポーツナビゲーターとして、TVや雑誌、大会作りなどを巻き込んだ、現在の活動スタイルとなった。
「好きなことができて羨ましい」とよく言われるが、私自身、それで生きていくためには犠牲にしているものもある。例えば、収入や安定。一般的に、人々が求めるこれらにこだわるなら、私の立場になんていられるはずもない。安全なところに立って、崖っぷちにいる私を羨まれても、“それは本気ではない”と思わざるを得ない。
やりたいなら、それを取りに行くしかないのだ。
かといって、私に悲壮な決意なんてまるでない。ただ、追求したいものがあり、やりたいことがあり、それに進んでいくだけ。もちろん生活はしなければならないので、お金の計算もしなければならないが、目的は活動にあり、お金ではないだけ。もちろん、私は欲深い人間なのでお金は欲しいが、それ以上に欲しいものがあるというだけである。
これは資格だって同じ。資格を取るために頑張るのではなく、何かをするために向上させる必要があるから取得するもの。活動の本当の目的を追求していかないと、“手段のために頑張る”という本末転倒なことになってしまう。
「やりたい仕事」は、「やりたいこと」があってこそ、その先に見えてくるものだと思うのだが、いかがだろうか。
もちろん! 趣味が仕事になったので、嫌いなはずがない。
基本的に、今も「やりたい」と思っていることをやっているので、お金が入っても、同じように人にスポーツを説いていると思う。ただ、もう少し余裕をもって行動しているとは思いますが…(笑)。
「お陰で、人生が変わりました」と感謝されることがある。そんなとき、“この人の人生を豊かにすることに加わった”と思うと、シビれるような感動が!
仲間、友人、家族。これがあってこその自分がある。
スポーツ選手、先生。そう考えると、今の立場はそのMIXしたかたちなのかもしれない。
自分の価値観で判断すること。日本人は、とかく人の価値観に流されがち。
自分がない奴には人の気持ちなんて動かせない。
大事な部下です。一人でいろいろ飛び回り、いろいろとやる立場において、彼がいないと困るな~。
まだ成功していない自分が言うのもなんですが、「情熱と夢、そして好奇心」。
やった~! 泳ぎに行こうっと!
ちょっと古いのですが、この本は私にとって「健康とスポーツ」を考えるきっかけになった大切な1冊です。
『フィットorファット―やせる・ふとるの科学』
[コバート・ベイリー著/ブックハウス・エイチディ(1983年)]
1966年京都府生まれ。
1990年代初頭から日本人として初めてトライアスロン・ワールドカップを転戦したパイオニア。
1996年からは、アイアンマン・レースに転向し、アドベンチャーレースにも積極的に参加。
現在は、スカイパーフェクTV(J SPORTS)へのレギュラー出演をはじめ、テレビ、ラジオ、雑誌などさまざまメディアで活躍する一方、トライアスロン/アドベンチャーレース大会のプランニングやレース/コースディレクション、講演、セミナーを行うなどその活動は多岐にわたる。