No.141
株式会社ノヴィータ
代表取締役社長
三好 怜子さん
私は社会に出る前に、多くの社会人と接する機会が人一倍あったと思います。大学3年次に周りが就職活動をはじめるなか、「就活」というやり方で自分のやりたい仕事が見つかるわけがないと思い、起業家100人のインタビューに精を出していました。取材を通じて、起業家たちの自信にあふれた姿に魅了され、大きな会社の看板を借りて「●●に所属する三好」として働くより、「三好怜子」への指名で仕事の依頼がくるような働き方をしたいと強く思うようになりました。その後、先輩経営者を通じて、現・ノヴィータ会長の小田垣と知り合い、当時彼が役員を務めていた3名の会社でWebディレクターとしての職業人生をスタートしました。
しかし、名も知れない小さな会社で何の技術もない私にとって、自らの言動や行動で判断されるシビアな社会人スタートとなりました。「なんでその仕事なの? 他じゃダメなの?」という親からの転職の勧めに揺らぎながら、自分が今ここで踏ん張る意味を自らにも言い聞かせるように、がむしゃらに仕事をしていました。目標としていた“指名での仕事”が来たり、ヘッドハンティングをいただくようになったりした29歳の頃、結婚・出産という同世代のライフプランの変化を目の当たりにし、これからどういう人生を歩みたいか、そして仕事に対するスタンスも含め改めて考えました。転職や独立という選択肢を考えなかったかというと嘘になりますが、自分が思い切って仕事をやれる場所はノヴィータ以外にないだろうと思い、もし転職するならノヴィータがなくなった時、と覚悟を決め、取締役を志願。その後、2015年3月、34歳の時に代表取締役社長に就任しました。
振り返ってみると、私にとっては仕事の中身よりも、どういうスタンスで働くかのほうが、職業を選択する時の重要な要素でした。そのなかでも欠かせないのは、一緒に働くメンバーです。ありがたいことに、ノヴィータには創業メンバーが全員残っています。各々転機はありましたが、小さな組織だからこそ、変化に対しても許容がありました。社長を引き継いでまだ2年目で、今年は子供を出産したこともあり、働きやすい会社作りと私自身の働き方、ともに試行錯誤をしています。会社を経営する役割を担うようになった今、まだまだ道半ばですが、一緒に働くことになったメンバーがノヴィータを使って、自身のライフプラン・キャリアプランを実現できる会社にしていければいいなと思っています。
株式会社ノヴィータ
代表取締役社長
三好 怜子(みよし・れいこ)さん
広島県出身。お茶の水女子大学文教育学部在学当時に100人の経営者に話を聞き、経営者という働き方に興味を持つ。2005年3月に大学卒業。2006年、ノヴィータ創業時の立ち上げメンバーとして参画し、WebディレクターとしてWeb制作の企画営業・進行/品質管理を担当。Web制作受託営業で常にトップ成績を収める。2010年に取締役に就任し、風通しが良く女性が働きやすい環境への整備を推進、業績拡大に大きく寄与した。 2015年3月に代表取締役社長に就任。
【2016年8月インタビュー】
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