No.143
Retty株式会社
代表取締役社長
武田 和也さん
「人を幸せにできる仕事をしたい」。それが、私がRettyを立ち上げた理由です。
親や祖父が会社を営んでいたこともあり、小さい頃から自分もいつか会社をやりたいと思っていました。学生時代は、ECサイトの運営に夢中になり、そのまま新卒で入社した会社でもECサイトを担当していました。とてもやりがいはありましたが、ECビジネスを運営するなかで自分のやりたいことを見つけました。ECビジネスの何に夢中になっていたのかを分析した結果、自分は「どのように売っていくか」を考えることが好きなんだということに気づき、モバイル広告の会社に就職。モバイルを選んだのは、ECサイトをやっているときから、モバイルからの売上が確実に伸びていくのを実際に見ていたので、自分の“直感”として盛りあがっていくという確信を持てたからでした。そこでの仕事は楽しかったですが、起業するという夢を実現するために3年で退職。次のステップへ進みました。
いつも自分は、“未来に対する直感”、そして徹底的に考えることを大事にしています。「どの山を登るかで、人生の半分が決まる」という言葉がありますが、自分で起業するならどんなことをやるべきか、その山を見極めるため渡米して、1年ほど考え抜きました。ただ稼ぐための仕事はしたくない。世界にインパクトを与えられ、人の役に立つことをしたい。外から日本を見つめ直してみると、日本が世界に誇れるのは「食」だと気づき、「食」を軸にしたサービスを立ち上げることを決意。「食」を通して多くの人を幸せにできるようなサービスを目指して、2010年末に『Retty』をスタートしました。
サービスを開始してから6年、利用者も月間2,000万人を超え、これからさらに2020年の東京オリンピックに向けて、グローバルな展開やインバウンド向けサービスの充実などにも力を入れていきたいと思っています。もちろん、サービスが大きくなればなるほど情報の信頼性には留意しつつ、実名口コミだからこそできる、利用者と飲食店の双方にとってWin-Winのサービスであるようにしていきたいです。
私が学生時代から大切にしている言葉に、「思考が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人生が変わる」というものがあります。人間はどこまでも変われるし、それは、可能性は無限だということ。その言葉を指針に、世界中の“誰かの幸せ”のために価値を提供していくこと、それが私にとっての働くことです。
『勝ち続ける意志力』[梅原 大吾著 /小学館]
梅原さんは世界一のプロ・ゲーマーで、勝ち続けるための考え方などは仕事に通じるところがあります。
Retty株式会社
代表取締役社長
武田 和也(たけだ・かずや)さん
1983年愛媛県生まれ。青山学院大学理工学部卒。学生時代からECサイトを3店舗運営。その後、モバイル広告代理店の株式会社NetAge(現United)にて広告代理店に従事。退社後、シリコンバレーへ渡米し、現地でさまざまなビジネス情報を吸収&事業化を模索するなかでRettyを構想。2010年にRetty株式会社を立上げ、代表取締役に就任。2011年6月、実名制のグルメサイト「Retty」(レッティ)のサービス開始。
【2016年10月インタビュー】
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