このあいだの祝日、サーフィン帰りの車のなかでの妻との会話。
「食事していく?」「おなかすいた」「寿司でいい?」「うん」ということで、千葉内房の寿司屋に入った。
席に着いた矢先、妻が「あっ、ゲツク(月曜9時:フジテレビ)の最終回だ。
絶対、見たい。ビデオ予約するの忘れちゃった」と言って、友人に手当たりしだい電話しはじめた。何人かにかけたあと、妻の兄が引き受けてくれた模様だった。
一週間後の週末、またサーフィン帰りの車のなかで「録画してもらったゲツクどうだった?」と聞くと、「最終回はイマイチだった」
との答え。あんなに見たがっていたのにと苦笑する。
実は、私も似たような体験がある。稲垣吾郎主演の『催眠』というドラマを毎週楽しみに見ていた。終末に向けて話は盛りあがり、最終回当日、私はいろいろ予定があったにもかかわらず、かなり無理をして見たのだが・・・、いまひとつであった。
さて仕事の話。
ビル・ゲイツが引退し、奉仕活動に入った。いままではビジネスの勝負師として、「勝ち」という最終回に向かって来たように見える。マイクロソフトの「勝ち」が確定してみると、あたかも推理のドラマように、彼にとっては最終回よりは、そこに向かう過程が充実していたのではないか。今後もこの最終回に留まり続けるより、また新しいドラマ、社会奉仕という新たなドラマで、最終回までのプロセスを味わいたいのではないかと思えてくる。
仕事とは、その結果を信じ夢見て努力する。しかし、いつの日か、仕事の真の目的は、その結果ではなく「結果までの過程にある」と気づく。その気づきに、一人ひとりの真の幸福や充実が隠れていることを、私は最近学んだ。
好きです。
ないです。
あります。それは、仕事の意義を理解したときです。
仕事は魂の成長の手段だと思います。従って、魂の成長が重要です。
パイロット。
人生における仕事の本当の意味です。
パートナーです。なくてはなりません。
自分や同僚を信じることです。信じられない人が意外に多いです。
パドリング。(サーフィンをはじめましたが、まだ立てません・・・)
『だから片づかない。なのに時間がない。 -「だらしない」自分を変える7つのステップ-』
[マリリン・ポール著、堀千恵子訳/ダイヤモンド社]
1985年成蹊大学経済学部卒。同年テレビ東京入社。
2001年テレビ東京、NTT東日本、日本経済新聞社、シャープなどの出資により、テレビ東京ブロードバンド株式会社を設立し、社長就任。
2005年12月同社東証マザース上場。2006年3月エフエムインターウェーブ(インターFM)に資本参加、同社社長就任(兼任)。放送とITの連携による新しい音楽事業を陣頭指揮で構築中。