私が創業した2001年は、ホンダやソニーがロボットを発表して、まさに盛り上がり始めた頃。そんななか、ある会合で「今のロボットは役立つのか? 何に使われるか目的がない」という発表を聞き、いきなりショックを受けるとともに確かにそういわれても仕方ない、という悩みが始まった。
3年間は、国から技術移転を受けた『PINO』という人型ロボットをもとに、とにかく自社技術の構築とマーケティングを行った。
その間も、悩みは解決しないままでいたが、ようやく4年目にして構想が固まり、2005年、技術構築とマーケティングの成果として世界初となる家庭用人型ロボット『nuvo』を発売。そして、7年目の今年、ごく普通に毎日使える音楽ロボット『miuro』を発売。
正直、製造業は時間がかかって歯がゆい。しかし日々の現場、さまざまな企業との共同開発、アーティストのコラボレーションを指揮し、めまぐるしく変化に富んでいる。 さらに社長として多くの投資家を説得して資金調達を行わなければならない。 いったん計画が遅れるとさらに苦労して調達しなければならない。それらを乗り越えて製品発売にこぎつける。スリリングで、あっという間の7年だった。
この仕事は、見えない世界を切り開く面白さと、ロボットがつなぐ縁で、さまざまなクリエイティブな人たち(アーティスト、科学者、企業経営者等)との出会いから常に自分がインスパイアされる。 ロボットビジネスは、イノベイティブな製品として世界に発信できる数少ないポジションにあると思っているので、このチャンスを逃さずZMPを世界で成功させたい。
自分のアイデアで製品ができ、人に感動を与えたり、喜んでもらえたりすると、こんな素晴らしいことはないと感じる。
海でサーフィンをしたり、クルーザを浮かべてのんびりしたい。
記者発表会で、直前までうまくできなかったものが、本番で完璧にそろったときの感動。私を含め全社員で共有でき、感慨ひとしお。
心にしまっておきます。
小学生から中学までは医者。高校でサボって、あきらめた。
アート、クリエイティブな考え方をもつこと。
毎日ないと仕事ができない、必需品。もっと幅広く活用したいが何年も最低限の機能だけしか使っていない。
やると決めたことは納得いく結果が出るまで決してあきらめないこと。
プロのマッサージ師に、横になって仮眠しながらマッサージしてもらいたい。
元気が出ないときは、これを読むと勝手に"自分の強みとぴったりだ"、そして"さらに強化しよう"と思って自信が出てくる。
『ハイコンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』
[ダニエル・ピンク著 大前研一訳/三笠書房]
1964年東京生まれ。
88年、NTT入社。93年、ニューヨーク大学にMBA留学。
1964年兵庫県生まれ。
群馬大学工学部卒業後、メーカーで商業車の制御機器の開発、商社でレーザ機器の輸入販売に携わる。その後独立し、インターネットでのコンテンツの版権管理、流通の会社を設立後、2001年1月ロボット専業メーカー「ゼットエムピー」を創業。
座右の銘は「和して同ぜず」、「現状維持は後退につながる」。