人の一生には多くの機会があり、それを活かして転機とした人が充実した人生を築けるのではないでしょうか。イチロー選手のように小さいときから夢を持ち、それに対する努力を積み上げて、とんでもない世界にいってしまう人もいます。
でも、私は特に強い願望を持っていたわけではなく、平均的な青年期を過ごしました。「人生に遅すぎるということはない」という言葉の通り、私自身のキャリア開発は遅咲きでしょうね。
漠然と「将来は自分の会社を持ちたい」と思ったのは、20代後半くらいからです。でもすぐに会社を飛び出して起業するというほどの自信もなく、目の前の仕事に没頭する日々でした。思いが強くなったのは30代半ばに、じっくり自分のキャリアを考えたときです。そこからいくつかの機会と遭遇することができました。
キャリア開発に関する新規事業に関われたこと、ジョブカフェという国の事業に参加できたこと、高知大学との出会いで客員教授となったこと、知人の経営者達から仕事を任されたこと、政府の委員を頼まれたこと・・・。
ひとり産学官連携のようなめまぐるしい状態ですが、こんな経験はなかなかできない。世の中のことがよくわかるようになったというか、視野が一気に広がりました。
夢であった自分の会社を立ち上げてからは「人財」の分野で、仲間と共に世の中に価値を提供することを目標に仕事をしています。経営は楽ではありませんが、やりがいのある仕事に対して本気で働くことができるのは、とても幸せなことで、日々刺激を感じて働いています。幸せというのは目標の達成以上に、そのプロセスで感じる充実感にあるものです。
好きだし、最近では使命に近いかなと思いつつあります。
一杯あるけど、仕事以上にのめり込めるものは、現状ではないかもしれません。
ありますが、苦境の方が記憶に残っています。
一番感動しているのは「今の仕事」と言いたいですね。
自分の人生、周囲の人の人生。クオリティ・オブ・ライフです。
探偵、というよりシャーロック・ホームズになりたかった。
どんなときも自分なりに目標を持ち、それに対して努力できること。
最大最強のツール、仕事の友。
努力の継続。気力の継続。
いいワインといいチーズを味わうこと。1時間くらいの自由はいつでも取っていますが。
スキルではコミュニケーション力が大事だけど、それ以上にスタンスが重要。
身につけるべきスタンスは「自尊心・主体性」、自己責任で前向きに取り組もう。
1 自分の戦略:進むべき道を見つけよう
2 学習意欲:早く力をつけるために学ぼう
3 考動力:考えながら行動して前に進もう
モノではないけど、この3つは大事。
どちらとも言えない。
どこかの会社で力をつけてからの起業もよし、早くから起業して実戦で鍛えるもよし。
真のゴールは就社ではなく、自立したビジネスパーソンになること。
その後に、さらに新たな道が見えてくる。
ぶつかるか、かわすか。必ず打開策はある。
早稲田大学法学部卒業後、リクルートを経て新時代の人財ビジネス(株)クオリティ・オブ・ライフを設立。1,500人を超える経営者と面談して実践的な“人財経営”を追求している。他の活動はジョブカフェ・サポートセンター代表、高知大学客員教授(キャリア論)、中小企業診断士、ITコーディネーター、市場化テスト専門委員(内閣府)、主な著書は『採用氷河期』(日本経済新聞出版社)、『5×2の法則』(同友館)など。