私にとって仕事とは・・・、正直、悩んでしまいました。仕事をしていると、楽しいことばかりではないし、むしろ苦しかったり、辛いことも多い。時には、周囲の人とうまく向き合えず、閉じこもってしまったり、自分で自分を追い込んでしまうこともあります。
それでもここまで仕事を続けられたのは、自分のしていることが誰かの役に立っていると思える瞬間があるから、自分のしたことで笑顔になったり、元気になる人がいるから、そして何よりもそんな自分を支えてくれる仲間がいるからです。
仕事を通じて自分を成長させたいとか、自己実現したいとか、それは結果でしかないと思っています。自分が引退したときに、「よく頑張ったな」と褒めてあげられる自分であれば、それでいいと思います。
だから、私にとってはどんな仕事をしているかよりも、どう仕事と向き合っているかのほうが大切なようです。日々のなかで、どんなに大変でも、お客さんのことを考え抜いて仕事をしている。いつでも最良のものを提供したいと努力し続ける。周囲の人たちをいつでも思いやれる。そんなことをやり続けられるか・・・。
そのような姿勢で仕事をし続けていたら、本当に実現したいこと、やりたいことが見えてきました。それは、一人ひとりが主役になる、すべての人がイキイキと輝いて生きていくために、お互いが支援しあい、協力しあえる関係づくり、組織づくり、社会づくりに貢献したい。これからです。頑張ります。
目の前の人たちが元気になり、笑顔になってくれたとき、この仕事が好きだと思えます。
子どもたちの未来を創り出す力を育む仕事、学校のような場を作りたいです。
社会人と学生が一緒になって、働くことの意味を考えるイベントを開催したとき。
月並みですが、やっぱり、家族です。家族の支えと笑顔が一番です。
弁護士。困っている人、いわれなき弱者を助ける仕事がしたいと思っていました。
小さなことにも感動できる、好奇心が持てる、ここぞというときには夢中になれる力。
想いを形にするために必要なツール。同時に、世界を広げてくれるツール。
仕事に対する、顧客に対する、仲間に対する真摯な姿勢、誠実な姿勢。
近くのスーパー銭湯でもいいから、ゆっくり温泉につかりたいです。
『人を助けるとはどういうことか』-本当の協力関係をつくる7つの原則-
[エドガー・H・シャイン 著/英治出版]
は良かったです。
いろいろなことに関心を持つ、調べてみる、聞いてみる、つながってみる、対話してみる、深く考えてみる、視点を変えてみる、没頭してみる、振り返ってみる…。一つでもいいので、小さくても一歩踏み出す、自分を前に推し進める自分なりの方法を見つけてください。
1 壁をつくらない
2 他者も自分も尊重できる
3 悩んだときほど抱え込まない
自信過剰も萎縮も、自分を追い込むだけ。フラットな心で、丁寧に人と向き合ってください。
思いが強くなったら、そのときが事を興すとき。
年齢に関係なく、その思いが本当に大事だと思えたら口に出してみる、仲間を募ってみる、
そして、共感してくれる人たちと踏み出してみる。大切なのは、「思い」です。
未来から必要とされる仕事を選ぼう。
この先、10年、20年で社会はさらに変化します。その社会をつくる、ワクワクする未来をつくる仕事、そこにつながる仕事、あるいは普遍的に人の心が必要とする仕事を選んでください。
不安や困難にぶつかって、動けなくなることもあります。そういうときほど、昔の仲間や違う世界のいろいろな人と会ってください。自分のなかだけで抱え込まないでください。誰もが同じように壁にあたりながらも、向き合い、助け合い、超えていく経験をしています。
1966年生まれ。一橋大学大学院修士、慶應義塾大学大学院博士課程単位取得。野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、2007年、株式会社ジェイフィールの設立に参画。
「人間本来の力」が輝く経営の実現を支援すべく、人材育成・組織改革手法の開発や研修・講演・コンサルティングの提供に取り組む。
著書『不機嫌な職場』(講談社現代新書、共著)は27万部のベストセラー。
2009年9月には「職場は感情で変わる」(講談社現代新書)、「潰れない生き方」(ベスト新書)を出版。