小さい頃、将来は新聞記者や産婦人科の先生になりたいと思っていました。昔から、“物事が動きだす瞬間”に立ち会いたいと思っていたのかもしれません。
大学ではインド史を専攻しましたが、職業は就職活動時にじっくりと検討し、「広く社会に影響力を持てる仕事」という視点からマスコミを志望。卒業後は、ビジネス系出版社に就職しました。とはいえ、インド史専攻の私には右も左もわからず、とにかく勉強しなくてはということに。そこで、“どうせなら、勉強の成果が見える資格を取ろう”と考え、広く知識が身につくと思って選んだのがファイナンシャルプランナー(FP)の資格でした。
結婚を機に、自身のワークスタイルを考えていたとき、“取得後のFPの資格を活かせていない女性がほかにもたくさんいるのでは?”と思い、『FPwoman』の原点となるウェブサイトを個人で立ち上げ。ちょうど出産間近で、しばらく社会とのつながりがなくなってしまうと焦っていた時期でしたが、サイトを通じて同じような立場の仲間ができ、そこに集まった起業意識の高かった数名でエフピーウーマンを設立しました。
弊社のセミナーや相談を受けた後に、「将来に希望が持てました!」、「人生をすっきりさせることができた」という声を多数いただきます。「お金」はすべての人が一生付き合うもの。だからこそ、ほんの少し付き合い方を変えるお手伝いをすることで、その人の“生き方”が変わっていくことが多いんです。そうした瞬間に出会えたとき、私たちの存在意義を強く感じます。
起業時に掲げたミッションは二つあって、一つは、「FPを日本にもっと浸透させたい」。まだあまり知られていないこの存在をもっと多くの人に知ってもらい、根づかせていきたいです。二つ目は、「FPの資格をもっている人の能力を、社会でもっと活かしていく」。資格を取ったけど活かせていない主婦の方たちに、自分らしい働き方で積極的に社会と関わっていって欲しいと考えています。私自身、2人の子供を育てながら働いていますが、自分の生き方に沿った仕事の進め方ができていますし、大変なことを楽しんでこそ人生に起伏ができ、醍醐味になっていくと思っています。そういった意味で、私にとって仕事とは、「人生最大のエンターテインメント」です。
今の仕事というより、何の仕事をしていても好きになって楽しむ自信があります。
結局は仕事になってしまうけれど、会社を次のステップに進めるための資金にしたいですね。
鳥肌が立つほどの経験はありません。じんわり感動することは多々ありますが…。
「自分の生き方」。自分らしい生き方に反した仕事はできないので、仕事より大切。
ジャーナリストや新聞記者。あと、産婦人科の医師。これはいまでもそう思っています。
人が生まれる瞬間を手伝うというのはすごいことだと思うので。
時間のコントロール力、段取り力。
なくてはならないもの。ないと途方にくれてしまいます。
「続けること」。
“成功するまで続けるから、成功になるのだ”という偉人の言葉もあるように、とにかくやめないことです。
マッサージやエステなど、速効性のあること。
自身の本質をえぐるような、優れた問いかけが多い本。久しぶりに何度も読みたい本に出会いました。
『フォーカル・ポイント』
[ブライアン・トレーシー 著/ディスカヴァー・トゥエンティワン]
1975年生まれ。ファイナンシャルプランナー。金融学習協会理事。
大学卒業後、書籍の編集者を経て、フリーのファイナンシャルプランナーとして独立。2002年7月より女性ファイナンシャルプランナーの全国ネットワーク(現在のFPwoman *Club)を主宰。2005年4月に(株)エフピーウーマンを設立。
現在、書籍や雑誌の執筆、講演、テレビ・ラジオへの出演など多方面で活躍。メディアを通じてお金の「基本」を広く啓蒙している。
『一番やさしく株がわかる』(西東社)、『コンサバ投資じゃダメですか?賢い大人の株入門』(NHK出版・生活人新書)、『マネーセンスを磨けば、夢は必ずかなう!』(東洋経済新報社)など、著書は20冊以上に及ぶ。