ホーム > リレー★エッセイ

リレーエッセイ Vol.69 卜部宏樹さん

『「余命一年です」と言われても続けたいと思えるもの』---。
それが、今の自分にとっての仕事です。いつも、ふとした瞬間に「自分の余命があと少しだとして、今の仕事を続けるだろうか」と自問自答します。その自問自答に、「続けない」という答えが出たなら、何かが間違っているのだと思います。
幸い、今は自分がこれだと信じられる市場で、このメンバーと一緒ならと思える人たちと、人生を賭けて打ち込む価値があると思える仕事ができていると感じています。

私は入社して4カ月目で株式会社サイバーエージェントの子会社の経営者というポジションに就いて仕事をしています。よく人から、「プレッシャーはないですか」とか「怖くなったりしないですか」という質問を受けます。確かに「今の事業が失敗したらどうしよう」とか、「一緒に働いてくれるメンバーがいなくなったらどうしよう」といった不安はあります。けれど、一番の恐怖はそういった不安のためにアクセルを全開にできずに、いつか死を迎えるときに「もっと頑張っておけばよかった」と後悔することだと思っています。

これからも、自分がこれだと思える市場で、「人生を賭けてもいい!」と思える仕事をし続けたいですし、今のメンバーにもそう感じてもらえるような企業であり続けたいと思っています。

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    はい。今の仕事に誇りを持っています。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    一生困らないほどのお金を手に入れても、やりたいことが今と変わらなければ幸せだと思います。

  3. 仕事で、"鳥肌が立つほど感動した"ことがありますか?
    それはどんなときですか?

    毎日。メンバーが同じビジョンに向かって仕事に本気で取り組んでいるのを見たとき。

  4. 仕事より大切なものは?

    自分に期待してくれて一緒に働いてくれているメンバー。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    サッカー選手

  6. あなたの子供に、仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    「仕事のために何かを身につけさせる」という考えを持つ親には、なりたくないです。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    人と人とを結んでくれる道具のひとつ。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    それを探し続けることでしょうか。

  9. いま、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    いつだって自由です。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
    [アービンジャー・インスティチュート 著/大和書房]

【2010年12月インタビュー】

株式会社アプリボット
取締役 卜部宏樹(うらべ・ひろき)

【Profile】

1986年兵庫県生まれ。京都大学卒。2010年4月、株式会社サイバーエージェント入社。同年7月、スマートフォンアプリ事業会社の株式会社アプリボット設立と同時に取締役に就任。

このページの先頭へ戻る