僕は今まで15年以上、Webの分野でデザインに従事してきました。Webはもはや生活になくてはならないインフラのひとつとなっており、Webに求められる機能や表現はますます高度化しています。
Web、それ自体は将来的にもなくならないでしょうが、現在目にしているWebではなくなっているかもしれません。例えば、Webはパソコンで見ることが当たり前という価値観はすでに失われ、今やWebは携帯電話で見るものになりつつあります。そんな携帯電話は、15年前だと、まだ持っていない人だっていたのです。これだけ生活が大きく変化していくなかで、Webもその形態を徐々に、あるいは大きく変えてきているのです。
そんなWebをデザインしていくべき僕たちは、これから先の変化をよく見据えて、柔軟に対応していかなければなりません。さらに僕は、仕事の成果そのものだけでなく、そこにいたるプロセスもデザインしていきたい。固定的な価値観にとらわれず、自由な組織や勤務体系をずっと模索していき、常にどの側面からも成長を実感できるようになりたい。
また、僕たちは当然、この先どんどん老いていきます。小さい文字が読みづらくなり、物忘れもするようになるでしょうが、これを解決するのがインターネットやWebの技術だと考えています。自分が最も扱いやすいデバイス(※)を使って、自分が読みたい大きさで情報を表示する。自分が一番情報を引き出しやすい専用のデータベースをもつ。こういったことが誰でも可能になるはずです。これって、SF的な近未来の姿で、ずっと憧れていたけれども、“それが現実になるのだろうな・・・”って、だんだん実感しつつあります。楽しみですね。僕は老いてもずっとWebに関わり、デザインをしていきたいと思っています。
※デバイス[device] コンピュータに搭載された装置、および接続された周辺機器。
好きですね。実務も経営も経理も何でも好きです。
知人友人が集まれるバーとかをやってみたいけど、そこまで大金である必要はないですね。
クライアントに価値を理解してもらえて、大きな予算でも喜んで契約して頂いたとき。そのプロジェクトを完遂したとき。そしてその成果が世間からも称えられたとき。
自分自身。いやナルシスト的な意味ではなくて、自分の理念や信念を踏まえて、仕事も選んでいきたいという意味で。漠然とした仕事ではなく、価値ある仕事が何より大切です。
家の設計士になりたくて、毎日のように家の図面をひいていましたね。高校あたりでちょっと道を踏み外して(笑)、なんかいろいろ夢破れましたが、それもまた人生ということで。
英語は使えたほうが良いでしょうね。あと、ピアノとかギターとか、何か楽器ができると大人になってからちょっとカッコイイ。
商売道具であり、生活の必需品。ゆくゆくは体の一部として取り込まれると思います。
まあ何とかなるだろう的な、ちょっと緩い心構え。
ギターのコードの練習。
『理解の秘密』
[リチャード・ソウル ワーマン 著/ NTT出版]
読んだの最近ではないですが、座右の書です。
東芝EMIやマイクロソフトなどを経て、2000年に株式会社ビジネス・アーキテクツの設立に参画し2005年より取締役、2009年同社退職。2010年ツルカメを設立し代表取締役社長に就任。IAおよびUX、フロントエンド技術、アクセシビリティ、ユーザビリティのスペシャリスト。CG-ARTS協会委員。広告電通賞審議会選考委員。米IA Institute会員。だれもが使えるウェブコンクール副実行委員長。Webby Awards、New York Festivals、アックゼロヨン・アワード グランプリおよび内閣総理大臣賞、グッドデザイン賞など受賞多数。趣味は料理とカメラ。